
札幌競馬場の歴史

1883年 札幌区長は、中島に公園を設けることを要望し札幌県はこれを許可した。
1886年 中島遊園地が設置された。札幌県、函館県、根室県の3県が廃止され北海道が置かれたが、偕楽園内にあった札幌育種場競馬場は廃止され、競馬場は中島遊園地に移転された。
1887年 外国人の獣医師エドウィン・ダンが競馬場を設計し中島遊園地競馬場が完成した。1周は、950m、コース幅は14.5mの競馬場で左回り。馬場の一部は鴨々川にかかるため橋を架けた。
1905年 日本政府は馬匹の改良を促す目的で馬券を黙許することとなった。翌年・よく翌年と日本中に競馬会と競馬場が林立した。
1907年 馬券黙許される法人の規定として1マイル(1600m)のコース長をもつ競馬場が必要になった。
中島遊園地競馬場では大きさが足りず、札幌の北西にある子取川農場地にコース長1マイル、コース幅38mの競馬場を新設・移転することになった。
現在の札幌競馬場です。これによって中島遊園地競馬場は廃止されることになった。
1971年 旧メインスタンド竣工。
2014年 7月8日新スタンド竣工。
札幌競馬場のコース紹介

コースは右回り、芝、ダート、ともに起伏は設けられておらず、ほぼ平坦なつくりの馬場です。
コースは楕円形ではなく、ほぼ丸型に近くなっています。
芝コースの1周距離は1640.9mとローカル競馬場のなかでは標準以上の大きさがあるのに、4コーナーからゴール板までの距離266.1mは、短い。札幌競馬場の4つのコーナーは、すべて半径が大きく、緩やかで大きなカーブで構成されている。
コースの全長の中で、直線は短くコーナー部分が長くなっています。
函館競馬場と同様に芝コースがオール洋芝であることも札幌競馬場の特徴のひとつ、洋芝は北海道以外の競馬場のベースに使われている野芝に比べ、寒冷な気候に強い、芝のマット層による保水性が高い、耐久性はやや見劣るなどの特性を持っている。品種の違いに由来してか、野芝がベースの競馬場より走破時計は若干おそくなります、少し時間がかかる北海道の芝コースを得意にしている馬は、近走の成績によらず警戒が必要です。
札幌競馬場の芝コースは水はけが抜群で、馬場状態が重になることは滅多になく、不良になったことはない。雨に影響を受けにくい競馬場です。
札幌競馬場のコースデータ
芝コース
高低差 | 発走距離 |
0.7m | 1000m、1200m、1500m1800m、2000m、2600m |
コース | 1周距離 | 幅員 | 直線距離 |
A | 1640.9m | 25~27m | 266.1m |
B | 1650.4m | 23.5~25.5m | 267.6m |
C | 1659.8m | 22~24m | 269.1m |
ダートコース
芝コースの内側に設けられているダートコースも、ほぼ同じようなレイアウト。1周距離は1487mとローカル競馬場のなかでは中京に次ぐ大きさを誇るが、直線の長さは264.3mしかない。
ちなみに中京競馬場のダートコースは1周距離1530m、直線の長さが410.7mです。
2つの競馬場のサイズを比較すれば、お分かりいただけると思います。
1周距離 | 幅員 | 直線距離 | 高低差 | 発走距離 |
1487m | 20m | 264.3m | 0.9m | 1000m、1700m、2400m |
札幌競馬場の開催日
2020年7月25日、26日,
8月1日、2日、 8日、9日、 15日、16日、 22日、23日、 29日、30日
9月5日、6日、
札幌競馬場の重賞レース
GⅡレース ・札幌記念【芝2000m)━1965年創設
GⅢレース ・クイーンステークス(芝1800m)━1953年創設 1999年まで 東京競馬場や中山競馬場で開催、2000年より札幌競馬場で3歳以上の牝馬限定戦
・エルムステークス(ダート1700M)1996年創設 第1回は函館競馬場でシーサイドステークスの名称だったが、第2回より札幌競馬場に変更され、名称も変更されました。
・キーンランドカップ(芝1200M)2006年に創設。2014年からスプリンターズステークスのトライアル競走となり、1着馬に優先出走権を付与。
・札幌2歳ステークス(芝1800M)1966年創設。札幌競馬場の最終開催を飾る競走。
新メインスタンド
1971年に竣工した旧メインスタンドは、小規模な改修を加えながら41年にわたり使われ大規模な改築は行われなかった。
2012年10月より新スタンドの改築工事に着手、2013年11月30日より新スタンドの一部となるパークウインズ棟が開業。
7月26日にグランドオープンした。構造は、地上5階、地下1階で1・2階が一般席、3階は指定席、4階は馬主エリア、5階は業務区域となります。
日本の競馬場で初めてとなるテラス席が、2階屋上に新設された。(屋内面積30000㎡)
・パドックが変更された。低い視線から見ることができるダッグアウトパドックを新設、
・はなみちの設置。
・タープサイドシートの設置。地面に近い視点で観戦。
・タ-フビジョンの更新。(他の競馬場と同様に着順掲示板と一体化)
天気の良い日に、一度出かけられてはいかがでしょうか。